丑三つティータイム

写真、酒、食べ物、ゲーム、日常

バッセンと歌の話

なおていです。

 

昨日は夏至だったみたいですね。それに気づいたのが日が沈んだ後だったので何の感慨もありませんでした。太陽さんサイドももっとでかい声で「今日は夏至だぞ!!ほら!!俺もめっちゃ長く出てるでしょ!!」って言ってくれてよかったのに。

夏至ということは、日の長さだけで考えるとこれから緩やかに冬に向かっていくわけですね。気候的にはまだまだ夏はこれからと言ったところなのにね。不思議だなあ。

 

仕事終わりのバッセン

仕事終わり、看板に目に入った「バッティングセンター」の文字。五秒考えた後、足が勝手に向かっていました。一球でもいいから球を芯で捉えた爽快感を味わいたい…!

恐る恐る入店。年齢層は多様で、親子で練習に来ているといった野球キッズ、学生服の少年、髪色明るめのカップルに、疲れたサラリーマンもいました。

僕はラウンドワンのバッセン以外にほとんど行ったことがないので、「どこで待機すればいいんだ…?」「どこでお金を払うんだ…?」と思いながら徘徊する不審者になっていました。入念な観察の結果、どうやら入りたいゲージの前で待ち、終わったら無言の同意で入れ替わるということがわかりました。

ゲージ前の箱に300円を入れて、いざ勝負。対戦相手はあの読売巨人軍のエース、菅野智之投手(の映像、球速110km/h)。さすが菅野投手、低めを丁寧につくピッチングで空振りを狙ってきます。キレながら高さ調整ボタンを連打してど真ん中に来るようにしたところ、上手く打てるようになりました。それでも打率は大体今の西川遥輝選手(.232)くらいでした。精進せねば。

300円で15球くらいでしょうか。非常に気持ちいい運動になりました。また行きたい。

バット振るのに慣れてなくてちょっと内出血したのは内緒だよ。

 

言葉の写真

他の人が自分の好きなものを語っているので、僕も少しだけ語ろうと思います。

短歌、特に日常を切り取った短歌が好きです。本当にただ好きなだけで、「この短歌がさァ!」とか「この歌人がさァ!!」みたいなことはほとんど語れません。

 

気になり出したきっかけはこの一首。 

有名なのでご存知の方も多いかと思いますが、当時高校生の方が詠んだ歌です。

僕はこの歌に触れて、夜の学校の窓から空を眺める情景が浮かびました。 

 

他にはこんな歌もあります。

 

 

この歌は書評も含めて好きです。この歌を読んだときに僕が思った感情が見事に言語化されています。ビニール傘が玄関に4,5本あって、靴も綺麗に並んでいない、そんな女の子の困惑した顔が浮かびました。

 

僕は、短歌というのは表現形式に制限を設けることで、情景を切り取った言葉の写真だと思います。

ある情景を伝える際、動画の方が伝えられる情報量が多いですが、あえて写真として切り取ることでより美しさが際立つことがあります。短歌も、あえて余計な説明を省くことで読み手の想像を許し、それぞれが美しいと思うように解釈できる良さがあると考えています。

そして、お気に入りの一首を探す作業は、キラキラした綺麗な言葉の石を拾って集める作業みたいで楽しいです。大昔も、歌集の選者の人はこんな気持ちでいたのでしょうか。

 

柄にもなく真面目なことを書いてしまいました。偉そうなことを言ってますが、僕も時間ができたときにTwitterでぽちぽち探してるだけのぺーぺーです。おすすめの歌人がいたら教えて欲しいです。

 

短歌はいいぞ。