俺たちの夏はフェスにある
なおていです。
ここ数日は夏が本気出してきましたね。どうやら北海道もアチアチのようで、日本のどこにも逃げ場がないことに絶望しちゃいます。
昨日は遠い場所で仕事だったので、朝6時頃に家を出ました。外に出た瞬間、暑さの中にふわっと爽やかな風が吹きました。
その時、ふと「あ、ライジングの時の風だ」と思いました。RISING SUN ROCK FESTIVAL 、8月に石狩湾新港で行われるフェスです。
1日目は金曜昼〜土曜1時、2日目は土曜昼〜日曜朝5時まで、文字通り太陽が登るまでぶっ通しでライブをしています。
夜はテントを張ってバーベキューをして過ごす。"ずっと近くでライブをしているキャンプ場"という表現が近いかもしれません。
僕が初めて行ったのは2018年、ありえないくらいの雨が降り、"田植えフェス"と形容されるくらいステージ前がぬかるんでいました。
サカナクションのライブ中、曲と関係ないタイミングで演出の光が出たと思ったら雷だったり。
翌年の2019年は、台風が直撃した影響で1日目が中止になりました。一緒に行く友達の家で文句を言いながら飲んだなぁ。そこから3年間でライジングが開催されたのが2019/8/17の1日だけになるとは夢にも思いませんでしたが。
翌日は台風が雲を全て持っていってくれたおかげで快晴でした。晴れの日に外で飲むビールは最高。
僕はフェスに2回しか行ってませんが、フェスの魅力を語るとするならば"新しい出会い"でしょうか。
もちろん、自分が好きなバンドを見るのも最高ですが、名前と有名曲だけ知ってるバンドのライブにこそ感動があったりします。
例えば、レキシ。面白い歌を歌っているグラサンアフロという印象しかありませんでしたが、ライブに行ったら歌とトークが上手すぎてびっくり。2時間で8曲しかやってないのに、終わってみたら大満足のステージでした。ライジングではないですが、この動画みたいな雰囲気です。そして楽器隊のアレンジも凄すぎ。
例えば、銀杏BOYZ。ボーカルが脱いで捕まったことのある下ネタを歌うバンドという印象でした。
実際にライブで聞いたら、歌の上手さじゃなく魂で歌うバンドというのを感じました。ほとんど曲を知らなかったのに、気づいたら客席の盛り上がりに混ざっていて、終わった時には爽やかさが残っていました。青春ってこんな感じなのかな。
いつかもう一度ライブで聴きたい。
残念ながら今年もライジングは中止になってしまいました。ロッキンの中止も話題になりましたね。たとえ来年開催されたとしても、あんな密の極みのような観劇スタイルが戻ってくる保証はありません。
それでも、一度体験してしまった以上、来年も再来年も、夏の日にはあのステージを思い出すのでしょう。
開催が再来年になっても、今までのようなスタイルじゃなくても、必ずもう一度行きたいと思います。
俺たちの夏はフェスにある。