東京まるまる
なおていです。
昨日で仕事納めでした。
北海道に帰る飛行機でこれを書いてます。
東京に暮らしてから、曲名に「東京」と付く曲をよく聞くようになりました。
北海道にいる時から好きだった曲も、東京に来てから出会った曲もあります。曲名に「東京」とついていなくても、歌詞中に東京の地名が出てくる曲も沢山ありますね。
ちょうど半年前、僕はこんなことを書いていました。
新宿、渋谷、秋葉原、表参道。中学の頃の僕にとっては、それは小説の固有名詞と同一の、物語の中の街でした。今もそんな場所に行くと、足元がふわふわして落ち着きません。でもその街は、そこで産まれた人がいて、そこで青春を過ごした人がいて、そして今そこに暮らしている人がいて、実在する街だということが、実際に住んで初めて理解できるようになってきました。
もしもずっとここに暮らすとして、高層ビルを見上げなくなった頃、遠くのスカイツリーに気づかなくなった頃、自分は物語の一員になっているのでしょうか。
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半年経った今も、高層ビルは見上げるし、スカイツリーを遠くに見つけると嬉しくなります。
一つ違うのは、半年前に感じていた疎外感を少しずつ感じなくなっていることです。
引っ越してきた直後は、“人も多いし店員さんは愛想悪いしご飯も美味しくないし、なんだこの街は!”って思ってました。今もその考えは大きく変わりません。
でも、そんな事を考えている田舎者の僕にも、働く所はあるし住むところもある。外出できるようになった昨今では、娯楽も遊びきれないほど沢山ある。
おそらくこれは自分の気持ちの変化でしょう。でも、なんとなくこの街に受け入れられていると感じ始めました。
この街、東京は、誰も歓迎してくれないけど、誰が来ても受け入れる、そんな冷たい大らかさがあるように感じます。
逆に田舎は、“内”の人間には優しいけど、“外”の人間には排他的です。僕自身故郷の町は好きですが、その文化には首を傾げるところも多いです。
都会にも田舎にも良い所と悪い所がある。それを知れただけで、東京に出た価値はあったのかなと。
実際にどっちが好きかを選ぶのは難しいですが、今はまだ地元の優しさが少し恋しいかな。これからは都会の良さを沢山見つけて、その上でどちらを選ぶか考えたいです。
数ある東京◯◯の中で一番好きな曲です。
勝手に選ばれて 勝手に嫌われた
この街だけが持ってるよ 帰れない君のいる場所を
この街だけが知ってるよ 育った街への帰り方を
この曲を聴きながら、育った街に帰ろうと思います。